ハリアーMk.3(架空 航空自衛隊仕様)
ハセガワ1/72「ハリアー GR Mk.3」
製作者:kongdra さん
<kongdraさん コメント>

今回も楽しそうな企画だと思いましたので、スケコンに参加
させていただきました。

イギリスが生んだ世界初の実用VTOL(垂直離着陸)戦闘攻撃機として有名なハリ
アー(AV-8A)第1世代の改良型。
GR Mk.3はイギリス空軍で部隊配備されていた、初期の地上攻撃型GR Mk.1を改良
したモデルで、エンジンと目標指示装置を新型に換装し、武装搭載力と探知能力
を向上させている。
イギリス空軍では1980年代頃まで配備されていたが、90年代からは第2世代のAV-
8Bをベースにした、GR Mk.5以降のモデルに交替されている。

1982年のフォークランド紛争で投入されたことでも知られるジェット機というこ
とで、各メーカーから模型化されていますが、当キットは1984 年ごろに初版が
発売されたハセガワ製です。筋彫りモールドで精密感のある造形からか、現在に
至るまで生産の続くベテランキットで、現在でも入手の 容易なアイテムとし
て、模型店で見かけることがあるかと思います。

キットはストレート組み。今回はイルカを思わせる外形に似合うようなカラーリ
ングにしてみたいと思い、地味な印象のするイギリス空軍の迷彩ではな く、架
空の航空自衛隊仕様を製作してみました。もし1980年代にハリアーが航空自衛隊
に配備されていたら、という推測で、上面はニュートラルグ レイ、下面は白の
制空迷彩風に。マーク類は他キットからの流用です。パイロットフィギュアはオ
レンジのフライトスーツを再現して、80年代の自衛 隊らしさを追加表現してみ
ました。

筋彫りのパネルラインがシャープで印象深いキットですが、今となっては古い設
計であるためか、主翼の取り付け精度が少々難ありのようで、着陸状態 に組ん
だとき主翼端の車輪が接地しないという問題が発生してしまうことがあります。
今回は胴体主脚の長さを調整し、前脚と主脚タイヤの接地面を 削って、全ての
脚が接地するようにしています。

塗装は1/72の小柄な機体ということもあって主に筆塗り。アメリカ・テスター社
のモデルマスター水性アクリルのニュートラルグレイとカモフラー ジュグレイ
を下地に、水性デルタセラムコートで基本色塗装。上面はグレイ系の混色、下面
は白系に少々青を混ぜたもの。
排気口などの「焼鉄色」指定箇所は、ファレホの混色で再現。

ウエザリングは、基本塗装と同じデルタセラムコート混色のダークグレイ&ブラ
ウン系を薄めたものでウォッシングし、仕上げにタミヤウェザリングマ スター
B、Dセットを使用。

マーク類は手持ちの中から自衛隊機のものを選んで仕上げましたが、細部の注意
書き等は説明書どおりキット付属のものを貼り付けています。

ハリアーの中でも長鼻が目立つ「GR Mk.3」は、明るめのグレイ系カラーと日の
丸が非常に良くマッチしていたように見え、新しい発見ができたかなと思います。

 
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