『タイタニック、外洋に出る!』
アカデミー 1/700客船『タイタニック』
製作者:HIGH-GEARed(渡辺 真郎) さん
<HIGH-GEARed さん コメント>


第三回スケコン開催おめでとうございます。スケコン参加は2回目のHIGH-GEARed(ハイギヤード)です。
今回の作品発表に向けて製作したのは、アカデミーの1/700客船『タイタニック』です。
個人的にも思い入れのある船ですので、当初はエッチングパーツのセットなども買い揃えて徹底ディティールアップを
施す気でいたのですが、今年の上半期は予想以上に多くの用事が重なり、スケジュールに余裕がなくなってしまったため、
思い切って(一切のディティールアップを諦めて)素組みの仕上げとしました。

――しかし素組みと言いましても、甲板上のボラードやウインチ、ブロアーなどの塗り分けなどはかなり複雑で、
思った以上に手間と時間がかかりました――

船体塗装については、ホワイトをそのまま塗装するだけでは発色が軽くなりがちですので、
最初にオキサイドレッドのサーフェーサーを全体に吹いて下地の隠ぺいを行いました。
また、黒い部分は原色の黒をそのまま使うとコントラストが強くなりすぎるので、グレーを加えて
トーンを落とした色を使用しています。木甲板色は下地にイエローを吹いたあとにタンを上塗りし、
仕上げにエナメルのブラウンで軽くウォッシングを施しました。

海面ベースはアクリル絵の具のリキテックス(フタログリーンイエローシェード+ウルトラマリンブルー)で着色した上に、
水面表現として『グロスポリマーメディウム』を塗布。続いて『ジェルメディウム』にてさざ波を再現し、
最後に『ヘビージェルメディウム』で航行波を成形。波頭をガッシュのミキシングホワイトで塗装しました。
製作を終えて少々心残りな点は、せっかく海面ベースを作ってジオラマ仕立てにしたにも関わらず、
甲板上に一切の人影がない「殺風景な航行シーン」になってしまったことで、(締切は過ぎてしまいましたが)
できれば今後の作業で手すりや張り線などの追加も併せて、順次手を加えていきたいと考えています。 
ちなみに完成写真の最後の一枚は、昨年製作した1/700の『大阪港ジオラマベース』に作品を配置した様子で、
「もしタイタニック号がタイムスリップして大阪にやってきたら?」という架空設定を楽しんでみました。

今回も作品発表の場を与えていただき、主催のmineさんと参加者の皆様には心より感謝しております。
来年以降のコンペにも引き続き参加させて頂きたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

 
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